伊藤和史獄中通信・「扉をひらくために」

長野県で起こった一家三人殺害事件の真実。 そして 伊藤和史が閉じ込められた 「強制収容所」の恐怖。

告知

 5月25日、伊藤の最高裁判決に対する、判決訂正申し立てが棄却されてしまった。
 判決訂正申し立てとは、最高裁判決の文章内容や誤字脱字について、訂正申し立てを行う行為である。
 世間では上告棄却をもって死刑確定と言われるが、正確には、判決訂正申し立てが棄却された時点で、死刑確定である。なので、5月25日、伊藤の死刑は確定してしまったということだ。

 判決訂正申し立てが容れられることは殆どない。そして、容れられたとしても、判決が覆る可能性も乏しい。だから、上告棄却の判決が出た時点で、実質的な死刑確定であった。それでも、裁判手続きがすべて終了してしまったことで、死刑という言葉が、圧迫感をもって迫ってきた。

 そして、訂正申し立て棄却に伴い、伊藤は死刑囚として処遇されることとなる。外部交通が制限されるということだ。私は、伊藤に交流を申請してもらうように頼んでいるが、許可されるかは不透明である。
 しかし、なぜ一律に交流を禁止する必要があるのか。誰とも交流を持てない状況の方が、拘禁反応の悪化を招き、かえって心情の安定を害するのではないか。
 結局のところ、司法は忘却を望んでいるのだろう
 執行の前に、存在を忘れられることにより、「最初の死」を迎える。そして、この「最初の死」により、彼のために声を上げるものは、誰一人として居なくなる。当然、死刑判決の瑕疵も忘れ去られる。
 ともあれ、今のところは、伊藤との交流について待つしかないのが現実だ。
 
 なお、7月16日、真島事件について集会が行われる。これが、最後の集会となるかもしれない。
 事件に関心ある方々は、ご来場くだされば幸いです。

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 だいぶ遅くなってしまったが、伊藤和史のポストカードセットの販売窓口が公開されたので、下記にリンクを貼っておく。

http://blogs.yahoo.co.jp/yopparai_nagano/63275110.html

 作成の趣旨・価格等は、伊藤からの手紙や、リンク先である『長野の会』のブログに書かれているので、ここに重ねて書くことはしない。

 伊藤から面会先約日が指定されたので、ここに告知する。
 3月の面会先約日は

 3月13日、3月19日

 の、二つの日程となる。
 面会を予定されている方は、この二つの日程を外して、面会をお願いします。

 2月3日、竪山辰美、伊能和夫両名の検察側上告が棄却された。また、2月9日、池田薫の被告側上告も棄却された。いずれも、村瀬均裁判長が破棄減刑した被告たちである。
 当ブログを読まれている方はご承知だろうが、村瀬裁判長は、伊藤の控訴を棄却した裁判長。池田薫は、伊藤の共犯者である。判決文を検討してみなければ何とも言えないが、村瀬裁判長の判断が、最高裁で受け入れられたということになるのだろうか。
 最近は多忙のため、記事を書く時間がないが、近々何とかして投稿したいと考えている。
 なお、伊能、竪山の上告審判決は、裁判所のHPにアップされていたので、リンクを貼っておく。
 伊能和夫上告審判決
 竪山辰美上告審判決
 池田薫の上告審判決はいまだアップされていないが、これは被告側上告というありふれたものであり、判例としても重要な意味を含んでいないからであろう。
 なお、竪山と伊能の上告審は、最高裁第二小法廷が担当し、裁判長は千葉勝美、裁判官は鬼丸かおる、山本庸幸の二人であった。池田薫は、最高裁第三小法廷が担当し、裁判長は大橋正春だったようだ。こちらは、判決文がいまだ公開されておらず、報道もないので、裁判官の名前は解らない。
  
 遅くなってしまったが、伊藤から面会先約のお知らせがあったので、記載する。

ブログへ
面会先約のお知らせ
2月13日です

                 伊藤和史

読者の皆様

あけましておめでとうございます。
昨年は、拙い本ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
ご支援くださる皆様にとって、今年が昨年よりも良い年となることを
心より祈念いたします。

伊藤和史より、面会予定の告知がありましたので
お知らせさせていただきます。

昨年はお世話になりました
下記の内容をブログへお願いします

面会先約のお知らせ
1月26日です
                            伊藤和史

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