「伊藤和史から、ブログへ」
ブロガーさん、こんにちは。
お手紙とブログのコピーを送って下さり、ありがとうございます。
お手紙は昨日(10/9)に、ブログのコピーは本日、10月10日に私の手元に届きました。
近頃は日中と晩の気温差がはっきりとして、晩は時々、肌寒く感じることがありますが、お元気にされているでしょうか。
私は先日にお逢いした時と変わらず、何とか元気にしております。
「死刑囚絵画展」に行かれたのですね。
たくさん展示されている中から、私の作品を見つけて頂き、大変に嬉しく思います。
私は元々、絵は観るだけで絵を描かない人だったのですが、現代の状況において、精神的なものもあり、いつ死に足を突っ込むのか解らないため、自分が生きている証として、この世に何かを残そうと想いました。そして、昨年(平成25年)の大道寺幸子基金が運営する「死刑囚表現展」から絵を描くようになりました。
想像で描く絵は、神経も体力も激しく浪費しますので、非常に疲れます。
ですので、自分で想うのもなんですが、私の描く絵は私の命の一部だと想っております。
以前より、逢いに来て下さる方、又、お手紙が増えたのでは?とのことですが、そのイベントのおかげで私の描いた絵に出会って向き合って下さった方からがほとんどで、私への感想や激励を伝えるために、わざわざ、私のところへ足を運んで下さったり、お手紙も同様で一時的に接見が増えました。
ただ、今後の交流に繋がるのかは解りません。
でも、皆様の大切なお時間をこの私のために費して下さるお気持ちは、とっても有難く想うとともに感謝の想いでいっぱいです。
皆様が、たくさん展示されている中から2点しかない私の作品をみつけて頂き、向き合って下さることに、私の方こそ感銘を受ける次第です。
心温かい方々に恵まれて本当に支えられます。
松原さんの上告棄却の判決は、非常に心が痛むばかりです。
本日まで、どのくらいの眼に涙を浮かべたのか覚えておりません。
7月15日の弁論が行われるまでに「何とかして、松原さんの死刑判決回避を」と想い、松原さんの命の保障も訴えるべく、減刑嘆願書を作成して最高裁へ上申したわけですが、結果、何も実りませんでした。
松原さんの上告棄却を知った時には本当に深く落ち込み、私は松原さんの人生をねじ曲げただけではなく、この状況下においても、まだ、私は人の命を奪ってしまうのかと胸が締め付けられる想いです、今も。
松原さんの判決も、2月27日の池田さんの控訴審判決のように、死刑判決を破棄してほしかった。
池田さんの死刑判決の破棄を知った時、私はこの独居房の中で力強くガッツポーズをして本当に心から喜びました。
私はこの状況で、池田さんの命を奪うことがなくなったから。
私の心の中から抱えていた重荷がひとつ減ったから。
だから、本当に喜びました。
池田さんには死刑破棄の代わりに、この先、長い受刑生活を過ごさせることになりましたが、それでも、命の保証がされる・されないとでは大きく違うと想います。又、これから先は一時期でも死刑判決を受けて絶望的な想いをさせてしまったので、一日一日を大切に生きてほしいと、心から想う。
事件に至るまでの、「誘った」という当時の私の心境は、松原さん、池田さん、斎田さんに対しても事実は全く変わりません。
ただ、現在の私の心境としては、3人に対して「巻き込んでしまった。共犯にしてしまった。」という想いで、申し訳なく心苦しい気持ちです。
主導者として認定されている私は、松原さんの上告棄却に伴い、私の上告審は非常に厳しい、狭き門になることと想います。
それでも、私は諦めず訴えていきますし、又、松原さんの命を守り続けることは私の中にある責任のひとつと理解しておりますので、この身体が壊れるまで頑張ります。
頑張るといっても、実際は私ひとりで頑張れているわけではありません。
一時期は、本当に自分の人生を捨てようと考えておりましたが、これまで、ブロガーさんのあなた様や他に私のことをお心に掛けて下さる方々のおかげで生きて償うことを教えられ、そして支えられて、こうして私は一秒一秒生きることができております。
人を殺めた、こんな私に明日という命を繋げて下さるなんて。
私に寄り添って下さる皆様に本当に感謝するばかりです。
つい、感情的に綴ってしまいました。
資力の無い私には余程のことがない限り、便箋にも自己制限を掛けなければ、他の方にも他のことにも綴れなくなってしまいますので、勝手ながら、ここでペンを置かせて頂きます。
すみません。
この度から、ブログへお世話になりますが、お互いに上手くシェアできれば幸いです。そして、ブロガーさんの大切なプライベートの一部を、この私が使うことになり大変に申し訳なく想いますが、私はこの機会に感謝するとともに大切にしたいと心から想います。
では、体調にはくれぐれもご自愛ください。
今日一日、お疲れ様です。
2014・10・10(金) 伊藤和史
ブロガーさん、こんにちは。
お手紙とブログのコピーを送って下さり、ありがとうございます。
お手紙は昨日(10/9)に、ブログのコピーは本日、10月10日に私の手元に届きました。
近頃は日中と晩の気温差がはっきりとして、晩は時々、肌寒く感じることがありますが、お元気にされているでしょうか。
私は先日にお逢いした時と変わらず、何とか元気にしております。
「死刑囚絵画展」に行かれたのですね。
たくさん展示されている中から、私の作品を見つけて頂き、大変に嬉しく思います。
私は元々、絵は観るだけで絵を描かない人だったのですが、現代の状況において、精神的なものもあり、いつ死に足を突っ込むのか解らないため、自分が生きている証として、この世に何かを残そうと想いました。そして、昨年(平成25年)の大道寺幸子基金が運営する「死刑囚表現展」から絵を描くようになりました。
想像で描く絵は、神経も体力も激しく浪費しますので、非常に疲れます。
ですので、自分で想うのもなんですが、私の描く絵は私の命の一部だと想っております。
以前より、逢いに来て下さる方、又、お手紙が増えたのでは?とのことですが、そのイベントのおかげで私の描いた絵に出会って向き合って下さった方からがほとんどで、私への感想や激励を伝えるために、わざわざ、私のところへ足を運んで下さったり、お手紙も同様で一時的に接見が増えました。
ただ、今後の交流に繋がるのかは解りません。
でも、皆様の大切なお時間をこの私のために費して下さるお気持ちは、とっても有難く想うとともに感謝の想いでいっぱいです。
皆様が、たくさん展示されている中から2点しかない私の作品をみつけて頂き、向き合って下さることに、私の方こそ感銘を受ける次第です。
心温かい方々に恵まれて本当に支えられます。
松原さんの上告棄却の判決は、非常に心が痛むばかりです。
本日まで、どのくらいの眼に涙を浮かべたのか覚えておりません。
7月15日の弁論が行われるまでに「何とかして、松原さんの死刑判決回避を」と想い、松原さんの命の保障も訴えるべく、減刑嘆願書を作成して最高裁へ上申したわけですが、結果、何も実りませんでした。
松原さんの上告棄却を知った時には本当に深く落ち込み、私は松原さんの人生をねじ曲げただけではなく、この状況下においても、まだ、私は人の命を奪ってしまうのかと胸が締め付けられる想いです、今も。
松原さんの判決も、2月27日の池田さんの控訴審判決のように、死刑判決を破棄してほしかった。
池田さんの死刑判決の破棄を知った時、私はこの独居房の中で力強くガッツポーズをして本当に心から喜びました。
私はこの状況で、池田さんの命を奪うことがなくなったから。
私の心の中から抱えていた重荷がひとつ減ったから。
だから、本当に喜びました。
池田さんには死刑破棄の代わりに、この先、長い受刑生活を過ごさせることになりましたが、それでも、命の保証がされる・されないとでは大きく違うと想います。又、これから先は一時期でも死刑判決を受けて絶望的な想いをさせてしまったので、一日一日を大切に生きてほしいと、心から想う。
事件に至るまでの、「誘った」という当時の私の心境は、松原さん、池田さん、斎田さんに対しても事実は全く変わりません。
ただ、現在の私の心境としては、3人に対して「巻き込んでしまった。共犯にしてしまった。」という想いで、申し訳なく心苦しい気持ちです。
主導者として認定されている私は、松原さんの上告棄却に伴い、私の上告審は非常に厳しい、狭き門になることと想います。
それでも、私は諦めず訴えていきますし、又、松原さんの命を守り続けることは私の中にある責任のひとつと理解しておりますので、この身体が壊れるまで頑張ります。
頑張るといっても、実際は私ひとりで頑張れているわけではありません。
一時期は、本当に自分の人生を捨てようと考えておりましたが、これまで、ブロガーさんのあなた様や他に私のことをお心に掛けて下さる方々のおかげで生きて償うことを教えられ、そして支えられて、こうして私は一秒一秒生きることができております。
人を殺めた、こんな私に明日という命を繋げて下さるなんて。
私に寄り添って下さる皆様に本当に感謝するばかりです。
つい、感情的に綴ってしまいました。
資力の無い私には余程のことがない限り、便箋にも自己制限を掛けなければ、他の方にも他のことにも綴れなくなってしまいますので、勝手ながら、ここでペンを置かせて頂きます。
すみません。
この度から、ブログへお世話になりますが、お互いに上手くシェアできれば幸いです。そして、ブロガーさんの大切なプライベートの一部を、この私が使うことになり大変に申し訳なく想いますが、私はこの機会に感謝するとともに大切にしたいと心から想います。
では、体調にはくれぐれもご自愛ください。
今日一日、お疲れ様です。
2014・10・10(金) 伊藤和史