「被告人を死刑に処する。・・・」
 私の体が宙に浮き、闇に吸い込まれるような感覚に陥った。
 ・・・何も見えない。
 ・・・何も聞こえない。
 ・・・話し掛けても返事もない。
 そんな感じ。
 毎日毎日、私は行くあてもない暗闇を彷徨って歩き続けている。
 ところが、ポツンと小さい灯が・・・熱いというより暖かい。
 またひとつ、そして、またひとつ・・・
 その小さい灯は手に取れた。
 その小さい灯は足元を照らしてくれた。
 その小さい灯は心を温めてくれた。
 その小さい灯は「頑張れ」、「一人じゃないよ」、「諦めないで」など、私にたくさんの言葉を語り掛けてくれた。
 その度に私は、その小さい灯に「ありがとう」と言葉を返した。
 私は今、その小さい灯を手に暗闇を歩き続けている。
 ”希望という名の光”を求めて・・・・・
                                                          Kazu

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